2013年1月3日木曜日

水源における水道水の臭気発生源とその対策

秋葉 道宏 , におい・かおり環境学会誌, 39 (2), 102-107, (2008).
http://dx.doi.org/10.2171/jao.39.102

概要

水質汚染事故の過半数が油類流出を含めた臭気に関する事故である。油類を除くと、臭気原因物質としては生物起因成分、工場排水、生活排水処理施設、家畜し尿起因成分、浄水処理プロセスでの生成成分、送配水管等からの溶出成分がある。それぞれが発生しうる場所を把握し、水質保全だけでなく、発生時の浄水場での対応にも万全を期す必要がある。

雑感

水源の水質改善というのは、一朝一夕では難しい。そのため、異臭味障害発生時の最少生物数を水系ごとに把握するなど、原水水質に応じた水処理が誰にでもできるよう、マニュアルの整備なども重要であるように感じた。

水道水質基準と異臭味

服部 麻友子, におい・かおり環境学会誌, 39 (2), 94-101, (2008).
http://dx.doi.org/10.2171/jao.39.94

概要

水道の水質管理の概要と、異臭味被害状況についての解説記事。平成18年度までの被害人口データでは近畿が圧倒的に多い(琵琶湖→淀川水系の原水に由来するのだろう)が、この後の統計を調べると、高度浄水処理の導入に伴って激減している(なぜか中国で急増している)。

雑感

東京に住んでいた頃にちょうど高度浄水処理の導入があって、水道水はかなりおいしくなった。今後も高度浄水処理の導入は大都市圏で進むのだろうが、当然ながらそれに伴い処理コストは上がってしまう。基本はやはり原水の水質改善であるべきだが、具体的にどのような対策が取れるのだろうか?

2010年10月13日水曜日

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今後、何かまとまったことを書きたくなったときにここを使おうと思っています。